婦人科

診療科・部門

対象疾患
子宮がん健診、生理に関する問題(不順、生理通、量が多い)、不妊治療、更年期障害など

子宮がん検診と子宮頸がんワクチンについて

日本では年間3,000人(一日平均10人)の女性が子宮頸がんで死亡しています。対策が急がれますが、検診受診率が25%程度と低く、十分に機能しているとは言えません。近年子宮頸がんに対するワクチンの有効性が証明され、定期接種が再開されました。以下に当院で行っている子宮がん検診とワクチン投与についてご案内します。

Ⅰ. 子宮がん検診
成年女性は2年に1回の検診が推奨されています。
Ⅱ. 子宮頸がん(予防)ワクチン

現在日本で使用できるのは3種類です。ワクチンの予防効果は9割といわれます。ワクチンを受けた場合でも検診は必要です。

子宮がん検診とワクチンは子宮がん撲滅のための車の両輪です。積極的に検診を受診されることが重要です。

代表的な症状と病気について

女性の身体はエストロゲン(卵巣から出る女性ホルモン)によって大きく変化します。40歳位からはエストロゲンの量が減少し始め、40歳台後半には更年期になります。子宮筋腫・子宮がん・卵巣がんなどの腫瘍に注意が必要です。50歳ぐらいで閉経を迎え、骨粗鬆症や脂質異常症が始まり、老年期に入ると循環器に影響が現れます。充実した人生を送るためには、心身ともに健康であることが大切ですので、正しい知識を持って、自覚症状だけで判断せず、検査を受けて治療のチャンスを失わないようにしましょう。

以下に代表的な婦人科的な症状と病気について説明しましたので、不安がある場合にはいつでもご相談ください。

生理の異常
  1. 無月経や月経周期の異常:妊娠だけでなく、ホルモンの異常や体重異常、ストレスからもおこります。
  2. 経血量過多:子宮筋腫のチェックが必要です。
  3. 月経困難症:子宮内膜症・子宮筋腫の可能性があります。
  4. 月経前症候群(PMS):生理前にイライラ感、乳房の張り、便秘など多彩な症状がでることがあります。低用量ピルで改善しますので我慢せずに受診してみてください。
  5. 不正出血:女性が最も気をつけるべき症状です。特に成人では子宮がんの検査が必要です。必ず診察を受けましょう。
更年期障害
ホットフラッシュ(ほてる、ドッと汗が出る)は女性ホルモン不足でおこります。ホルモン補充療法が有効です。

医師紹介

常勤医師

参与・婦人科部長三沢 芳夫

  • 婦人科がん、不妊症
  • 昭和55年卒

日本産婦人科学会認定産婦人科専門医/日本人間ドック学会認定医/日本抗加齢医学専門医