看護部教育委員会では、クリニカルラダーに基づいて、看護師の資質の向上と感性豊かな人材を育てることを目標に、年間プログラムにそって研修会を実施しています。
教育・研修制度
診療科・部門
①新人研修
新人看護師を対象にオリエンテーションを行い、その後、各配属部署にてプリセプターシップによる指導が行なわれます。教育プログラムは、厚生労働省の新人看護職員研修指導指針を参考に、入職時より一貫した研修を実施しています。入職してからの看護実践の基礎を形成する大切な一年間を職場全体で支援しています。看護師としてゆっくりと確実に成長できるよう、看護部全体で指導にあたっています。
- 新人オリエンテーション
- 社会人・職業人としての基本的な心構えなどの研修を行なっています。
- 看護技術研修
- 看護技術研修:日常生活援助技術、医療機器の取り扱い、感染対策、安全確保などの技術面を中心に13項目の研修を行なっています。S-QUE院内研修1000'を用いて受講計画に沿い学習をすすめて行きます。
- 3ヶ月フォロー研修
- 新入職員がスムーズに職場に適応できるよう、新入職員同士が集まり、悩みをうちあける機会をもうけ、精神面でのフォローアップを大切にしています。
- 6ヶ月研修
- 多重課題への対応がスムーズに行えるようシミュレーションします。
- 夜の病院体験研修
- おおむね入職3~4ヶ月をめどに夜勤に入ります。その前に夜勤オリエンテーションもかねて、夜間の病院と患者の様子を体験します。
- 1年後研修
- 1年間の振り返りと次年度の課題について明らかにします。
②現任教育
継続教育として、各段階別に研修を企画運営しています。看護実践と看護師としての倫理観を高め、キャリアアップを図ります。その他、医療生協の研修や日本看護協会・新潟県看護協会で行なわれる学会や各研修会にも参加できます。平成27年度より継続教育のサポートとしてS-QUE院内研修1000'会員制オンデマンド研修採用。いつでもどこでも繰り返し学べることからスキルアップにも繋がります。
③目標面接
一人ひとりの成長を助けるための「目標による管理」を実施しています。目標管理シートによる自己目標の明確化と部署単位で師長がスタッフとの面接を行ないます。
- 師長と定期的な面接を行なうことによって、自己目標を明らかにします。
- 面接は師長と本音で話せる良い機会です。
- 日頃の悩みなど何でも相談してください。
④認定看護師資格取得に関する取り組み
医療の高度化、専門分化が進むなかで、看護の役割の拡大および質の高い看護ケアの提供が要求されています。特定の臨床看護領域において熟練した看護技術と知識を用いて、質の高い看護を提供できる認定看護師の資格取得の為に、日本看護協会認定看護師教育課程があります。
当院では、看護職員の看護現場でのケアの質の向上と、キャリア開発の一環として認定看護師を取得することをめざしたいと考えている看護師を支援しています。卒後5年以上、入職3年以上の看護師を対象として認定看護師取得にかかる、修学貸与金制度を設けています。また、研修期間中は出張扱いとされ、給与についても基本給の10割が支給されます。認定後は認定看護師手当てが出ます。
今現在、21の認定看護分野があり、10,803人の認定看護師が活躍しています。ぜひ、認定看護師分野の実務研修が3年以上ある看護師は認定看護師取得をめざして欲しいと思います。