病院の食事って、あまり美味しくないイメージがしない?薄味というか…。
うさ子とかえるの教えてホスピタル
シーズン3【22時間目】 22時間目 教えて栄養士について ~あなたのための食の処方箋~



入院中もおいしいご飯が食べたいよね!誰がメニューを考えているのかな?


うーん、薄味好みの院長先生…じゃないよね(◎_◎;)


ということで、今回は病院ごはんのウラ側を覗いてみよう!


さ、さめじまさん!(あれ?今は何者なんだっけ?)


実は、病院の食を支えるスペシャリストがいるんだよ!今回の主役は“栄養士”さん!



栄養士さんはキッチンで料理をしているんですか?


実際に料理をするのは調理師さんで、栄養士さんは献立を作成するんだよ。

学校の給食みたいだね!


栄養士さんは、患者さんの食事に関する全体を綿密に管理しているんだ。


病院の食事はただ「美味しい」を追求するだけじゃダメなんだよ。例えば、腎臓の病気がある人には塩分やたんぱく質を控えた献立。糖尿病の人には血糖値に配慮した献立。嚥下(飲み込み)障害のある人には、固形物を避けた献立。栄養士さんは、患者さんの病態や治療内容、体調に応じて、塩分や糖分、カロリーなどを調整し、その患者さんに合った献立を考えているんだ。


なるほど!薄味なのはちゃんと理由があるんですね!


実際どんなメニューなのか気になるなぁ…。


そのあたりの紹介はまた次回!栄養士さんの仕事は他にもたくさんあるんだよ!


栄養士さんが献立を考えるにも、まずどんな入院患者さんがいて、何を必要とするのかを知る必要があるよね。そのためにまず、患者さんの病態、治療計画、栄養状態、嚥下機能、アレルギーなど総合的に評価して、栄養管理の計画を立てる。そして、その計画が合っているかどうかを、定期的に患者さんの体重や検査データなどをチェックしながら修正していくんだ。

たくさんの患者さんの栄養状態を一人ひとりしっかり調べていくんですね。大変そう…。


特に栄養状態に問題のある患者さんは、NST(栄養サポートチーム)と言って、医師や看護師、その他メディカルスタッフのチームでチェックをしていくんだ。栄養士さんだけではなく、多くの病院スタッフが関わっているんだよ。

そういえば、ST(言語聴覚士)さんや、歯科スタッフも患者さんの食事摂取に密接に関わっていましたよね!


うんうん。それぞれの専門職の視点から患者さんの状態を多面的にチェックすることで、患者さんにとって最良の栄養ケアが提供できるようにするんだね。


最後に、患者さんへの栄養指導。糖尿病や高血圧などの生活習慣病の患者さんや、がん、手術後の患者さんなどが、食事の摂り方を自分自身で理解して実践できるようアドバイスするんだ。これは主に外来患者さんや、入院患者さんが退院する前に行うよ。

病院でせっかく元気になったのに、自宅に戻って偏食になったり、暴飲暴食したら意味が無いですもんね…。


(うちの冷蔵庫、ニンジンとケーキしか入ってなかったかも…(-_-;) )


さぁ、栄養士さんがどんな仕事をしているか分かったかな?


患者さんの栄養状態を最適に保つことで、治療や回復をサポートしているんですね。

まさに縁の下の力持ちって感じだね!


うん。みんなは、“医食同源”という言葉を知っているかな?



病院の食事も、治療の一部。食事が美味しく、そして力になるように、栄養士さんの工夫が一日三食の食事に詰まっているんですね。

あ、そうそう。栄養士さんにうさこさんの献立を考えてもらったから食べてみてよ!


もぐもぐ…。うーん、バランスよくて~薄味でいいんだけど…。やっぱりニンジンとケーキがすき。


普段怒りっぽいみたいだから、牛乳も飲むと良いんじゃないかな?

さめじまさん……いったいどういうことかしら…?(-_-メ)


(うさこさん!偏食治していつまでも元気でね…)


