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シーズン15時間目 教えてCT検査~不思議なリングで体が輪切りに!?~

うさ子とかえるの教えてホスピタル

はぁ~素敵❤

何の雑誌を見てるの?うさ子さん。

見て、この人!最近話題の俳優、月夜野ウサトくん!

(へ、へぇ~…うさ子さん、こんなチャラチャラした人が好きなのかぁ…)ボ、ボクは見た目が派手な人はあまり好きじゃないなぁ!山高きが故に貴からずだよ!大切なのは中身!

いいのよ!どうせ腹の中なんて誰も見えないんだから、見た目が大切なの!

そ、そういえばこの間テレビでお腹の中が見える装置の話をしていたよ(汗)。体を輪切りにしたように見られるんだって。

体を輪切り!?それって事件じゃない!怖いわ…。

病院で使われてるからそんなはずないよ。さめじまさんに詳しく聞いてみようよ。

やあ、お二人さん。今日はどうしたんだい?

か、からだを輪切りにする装置について聞きに来ました!

CTのことだね。落ち着いて、本当に輪切りにするわけじゃないよ。

・・・ドーナツ?

…食い意地が張ってるわね(呆)

CTはX線を使って人体を撮影する装置だよ。

あれ?X線を使って撮影って、レントゲンと同じじゃないですか?

X線を人体にあてて、通り抜けたX線を受け取るのは同じ。大きな違いは、CTでは人体を輪切りにしたような画像が得られることなんだ。

このド・・リングの形が関係してるのかな?

正解!ベッドに寝てこのリング状の装置の中に入って、X線をぐるっと体の周り360度、いろいろな方向からあてるんだ。それをコンピュータで処理することで、輪切りの画像が得られるよ。

確かに輪切りはスゴイと思うけど、普通のレントゲンじゃダメなんですか?

画像を使って説明するよ。例えば胸のレントゲンには肺が写っているけれど、それ以外に心臓が写っているんだ。心臓の裏にも肺があるわけだけど、もしここに何かでき物があったらどう写ると思う?

心臓と重なって写る…のかな?

その通り。心臓と重なってしまって、病変が見えてこない可能性があるよね。じゃあ、この部分をCTで撮影した輪切りの画像で見てみよう。

こういう断面で見ると、心臓の影に隠れている肺が見えるのが分かるかな?

すごい!これなら心臓の死角になっている部分が見えますね!

レントゲンは一方向からX線をあてて二次元(平面的)な画像が得られるのに対して、CTでは色々な方向からX線をあてて三次元(立体的)な画像が得られるのが特徴なんだ。だから、こんなふうに骨の3D画像や、造影剤を使って血管の3D画像も作れるよ。

CTってすごいんですね!これなら全員CTを撮影しちゃえばいいんじゃないですか?

そうは問屋が卸さない。やはりCTにも被ばくがあるというデメリットがあるんだ。

はいはい出ましたヒバク。もう何回も聞いてるから怖くないぞ。

撮影する部位や患者さんの体格にもよるけれど、CTはいろいろな方向からX線をあてるぶん、レントゲンに比べてかなり被爆が多いんだ。

Σ(・ω・ノ)ノ

でも安心して。多いとはいっても、それが原因で体に悪影響を及ぼすリスクは非常に低いんだ。CT検査によって病気の状況が分かるメリットの方が大きいといえるよ。それから造影剤も、腎臓の機能が悪かったり、喘息やアレルギーがあると使えない場合がある。CT検査に関しては、医師とよく相談することが大切だね。

何でもかんでも撮影すれば良いってわけじゃないんですね。お父さんとお母さんにオススメしたかったなぁ。

あぁ、それなら…

突然ですが、ここでドック・検診センターのひつじかわです。ドック・検診センターでは人間ドックのオプションとして胸部低線量CTを用意しております!肺がん検診でより精密に検査したい方に是非オススメ!ベッドに寝て5分で終了!痛みもなくすぐ終わります!しかも低線量!ちょっと被ばくが気になる…という方もこれで安心!通常の胸部CTに比べて10分の1程度の被ばくです!

詳しくはドック・検診センターまでお問い合わせください!では!

言いたいこと全部言われちゃった(泣) CT検査が必要な場合は、医師とよく相談して、医師の説明をしっかり聞こう。もし不安なことがあれば遠慮なく医師や看護師、僕たち放射線技師に相談してね。

さめじまさん、ありがとうございました!わたし、さめじまさんみたいに優しい人が好みかも♪やっぱり見た目より中身が大切ですよね!

え!?あ、ありがとう…。

さっきと言ってることちが…

何か言った?

…その二枚舌な性格もCTを撮影したら分かると良いのにね!

なんですって!!!待ちなさーい!!!

CTでお腹の中は見えても本当の「腹の中」は分からないものだなぁ…。

ここで、教えてホスピタル、略しておしホスからのご連絡です。

おしホスでは皆様からのご意見・ご感想を募集しております。

こちらから募集しておりますので、ぜひお聞かせください!ではまた次回お会いしましょう!

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